SandyBridge × Windows7 SP1 = AVX!
Intro
Windows7のSP1はHotfixの寄せ集めだから当分いいやとか、SP1のインストールを ブロックするツール を急いでインストールしなきゃとか・・・聞こえてくるのはそんな話ばかり。まあ否定はしないけど、AVXのことを忘れていないか!
というわけで、AVX対応のAviUtl Plug-inが公開されているので、早速試してみた。 スキマ産業 さんが公開されている、「NL-Means Light(従来)」と「NL-Means Light AVX版」を比較する。
エンコードの設定
元動画 2/17のまいんちゃん(1,050MB:17982フレーム:10分00秒) なぜ、まいんちゃんなのかを説明すると長くなるので、簡潔に実写とアニメ部分が混ざっているからとだけ答えておく。
元動画のtsファイルを、BonTsDemuxでm2vとwavに分解後AviUtlにつっこむ。エンコードオプションは、速度優先でファイルサイズを1/10近くにすることを目的に設定。Plug-inは、「Lanczos 3-lobed 拡大縮小」を使って、1280x720へリサイズ後、今回の肝であるNL-Means Lightで、軽めにフィルタをかけx264でエンコード。拡張x264で、プリセットの「バランス」設定からQ値を24へ、ベクトル探索範囲を16へ。NL-Means Lightの設定は、範囲2 分散40
結果
HTT | AVX | Speed [fps] | FileSize [KB] |
on | 非対応 | 25.64 | 168,487 |
on | 対応 | 26.86 | 168,487 |
off | 非対応 | 23.93 | 167,266 |
off | 対応 | 22.57 | 167,266 |
下二つは、ハイパースレッディング(HTT)を無効にしたもの。
結果はご覧の通り。1fps速度が上がってはいるが期待していたほどではなかったという印象。NL-Meansパラメータの「範囲」をもう少しあげると変わってくるのだろうか・・・
Plug-in作者さまの考察通りで、何も言うことがありませぬ。
Sandy Bridge AVX版のNL-Meansが速くない理由
まとめ
拡張命令AVXに対応したソフトが早く出てくるのに期待したい。