ソニー MF lightアプリがつながらないときの対処法

はじめに

ソニーネットワークコミュニケーションズの多機能シーリングライト Multifunctional Lightを私は便利に使っています。たまたま、スマホアプリのMF lightのレビューを見たところ、1.2~1.6ぐらいの低レートになっており、接続できないと怒りのレビューが沢山ありました。自分自身もハマった事があり、自分用のメモを公開しておきたいと思います。

製品ページやマニュアルのオシャレな感じや、シーリングライトだし簡単に使えるでしょと思って購入した結果が、アプリのレビューや製品のAmazonの低レビューになっているようです。また、マンションに備え付けというパターンもあるようで、デジタルガジェットに詳しくない方が使うことになり困っているという側面もありそうです。

Multifunctional Light | ソニーネットワークコミュニケーションズ

 

とはいえ、他社には無い尖った製品なので多少の不便には目をつむって使う価値はあると思います。

 

自分の環境

  • マルチファンクショナルライト MFL-1000A (2019年11月頃に発売開始したモデル)

  • マルチファンクションユニット部分はLGTG-200 (以下本体と呼ぶ。ファームウェアは3.2.2)で、シーリングライト部分はオリオン電機製LGTC-30

  • Wi-Fiルータ NEC Aterm WG1200HS3 (ステルスSSIDでないことと、5GHzではなく2.4GHzが必須なので注意。スマホ間で5GHzでつなぐ場合、2.4GHz/5GHzの分離モードを有効にしていると接続できないので注意)

  • iPhone 7 (iOS15.1)

  • iOSアプリ MF light (バージョン3.2.4)
  • 下記の手順で記載している待ち時間は、別の環境では異なる可能性があるため参考までとしてください

 

重要なポイント(結論)

  • アプリからユニット追加できるタイミングは限られているので注意
    •  青色LEDが点滅(3秒周期)しているときが初期設定待機中で、このときだけ本体がアクセスポイントとして動作する (SSIDがLGTC-200:XXXX)
    •  一度、本体をWi-Fiルータへ接続する設定まで行い、問題なく本体がWi-Fiルータへ接続できてしまうと、初期設定待機中のモードに入らなくなる
    • Wi-Fiルータへ接続する設定をしていない場合は、電源オン後、1分半ほどで、青色LEDの点滅が始まり、5分間この動作が続く。この間しか出来ない。
    • 電源ON、または、初期化ボタン押した後の動作
      • ~5秒:白青赤のLEDが点灯
      • 5秒:ピロンという音が流れる
      • 20秒~35秒:緑LEDが点灯(起動中)
      • 50秒~1分20秒:青LEDが点灯(無線LAN接続処理中)
      • 1分30秒~6分30秒:青LEDが3秒周期で点滅(初期設定待機中)・・・Wi-Fiルータと接続に失敗した場合だけ
      • 6分半以降:LED消灯
  • MF lightアプリの新規ユニット追加の画面で、下記の画像の通り「壁スイッチを入れてください。起動音が流れたら確認して次へ」と表示されるが間違い。起動音はすぐ流れるが、本体はアクセスポイントとして動作していないため接続できない。正しくは下記URLのマニュアルの5ページ「2分ほどすると青色ランプが点滅します」です。アプリを修正して欲しい。

[MF light ]初期設定フロー(iOS)

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MF light (3.2.4) 「新規ユニットの追加」の画面 (間違い)

MF lightアプリから本体へつながらなくなる原因は?

大雑把に問題の可能性を考える。今まで使えていたのに突然使えなくなったという場合は、スマホやアプリのアップデートが原因と考えられるので1のケースの可能性が高い。

  1. MF lightアプリが初期化されてしまった可能性 (高)
    • MF lightアプリが本体と接続するためには、アプリ側で本体のMACアドレスを覚えておく必要がある模様。
    • MF lightアプリを再インストールなどして、アプリ側で設定が消えると、本体とWi-Fiルータ間が正しく接続できていても、アプリから本体へ接続が出来なくなる残念仕様。
    • 本体がアクセスポイントとして動作しない(初期設定待機中にならない)ため、アプリの再設定が出来ない。
    • 本体の初期化するしかない?
  2. Wi-Fiルータのアクセスポイントの設定が変更された可能性 (低)
    • Wi-Fiルータを買い換えたり、Wi-Fiルータのアクセスポイントのパスワードを変更した場合、本体とWi-Fiルータ間の接続が出来なくなる。
    • Wi-Fiルータと接続が出来ない場合、電源ON後に1分半ほど待つと初期設定待機中になるため、アプリから再設定が出来る。
    • 応用として1のケースで、あえてWi-Fiルータの電源を切り、2のケースにして本体の初期化せずに、再接続を試すことは出来る
  3. 本体側の設定が消えた可能性 (低)
    • アプリの設定が正しく残っていても、アプリ側で「さがしています」と表示されるばかりで接続が出来なくなる。
    • 本体がWi-Fiルータへ接続できないので、本体の青LEDが点滅してくれる(初期設定待機中)はず。そうなれば、アプリから新規ユニット追加が可能
  4. スマートフォンWi-Fiがおかしい (低)
    • iPhoneであれば、設定→一般→転送またはiPhoneをリセット→リセット→ネットワーク設定をリセットで直るか試してみる。

おそらく2のケースの太字のパターンで、本体を初期化せずに接続できるようになると思われる。

とはいえ、下記に手順を記載する本体を初期化する方法が確実なので、普段の設定(調光、輝度、タイマー、テレビ/エアコンの設定など)をきちんとメモしておき、いつでも本体を初期化しても困らないようにしておきましょう。

 

本体の初期化とMF lightアプリの設定方法

  1. MF lightアプリを起動する
    • 一度アプリを削除して、最初から設定し直すのがおすすめ
    • 初回アプリの起動時にローカルネットワークのアクセスを許可するか聞かれるので、許可すること(重要)。許可しない場合、本体をWi-Fiルータへ接続する画面へ進めない。
    • 拒否設定にしてしまった場合、iPhoneの設定アプリを開き、下の方にスクロールするとMF lightアプリがあるので、ローカルネットワークをオンにすれば良い。
    • なお、最新機種(LGTG-210)はMF light 2という別アプリになっているようなので注意。
  2. 壁の電源スイッチをオンに
    • 以後、設定完了までずっと電源オンのままで
    • 現在、電源オン状態なら、あえて一度オフにする必要はない
  3. 初期化ボタンを押す
    • 本体のLEDがついている付近に指を入れるとボタンがある。表からは見えません
    • 長押し等は不要で、短押しで良い
  4. 青LEDが点滅を開始するのを1分半ほど待つ
    • 初期化ボタンを押したあと、本体がアクセスポイントとして動作開始するには、1分半ほどかかるので焦らず待つこと。
  5. スマホWi-Fi設定で、SSIDがLGTG-200:XXXXへ接続します
    • パスワードは、00000000 (ゼロが8個)
    • 接続すると「接続されました。アプリに戻ってください」と音声が流れる
  6. 本体の接続の設定を行う
    • アプリの左上の「・・・」をタップして、「新規ユニット追加」をタップ
    • 購入したモデルを選択する:「LGTG-200の方」

    • 電源を入れるというページが表示され、「壁スイッチを入れてください。起動音が流れたら確認して次へ」と表示されるので、壁スイッチを一度オフ/オンにしたくなるが無視(重要)して、「確認して次へ」をタップ。

    • 新規ユニット追加のページで、「接続を完了した」にチェックを入れて「次へ」をタップ

    • アクセスポイントの設定ページで、Wi-FiルータSSIDを選択し、パスワードを入力し、接続をタップ。

    • 音声が流れたら接続完了のページで、焦らず1分待つと「ご自宅の無線LANに接続しました」と音声が流れたら、完了ボタンをタップする。

      • 「音声が流れない場合、SSIDもしくはパスワードが間違えています。壁スイッチを入れ直し、再設定してください」と表示されるが焦らないこと。普通10秒ぐらいで設定完了することを期待するし、LEDを点滅させるとか処理中かどうか分かるようにして欲しい。
      • ちなみに、音声が流れた後、すぐに完了ボタンを押さずに放置してしまった場合は、「購入したモデルを選択する」ページからやり直しになってしまうが、すでに本体が初期設定待機中ではなくなっており、本体がアクセスポイントとして動作をしなくなっているため詰んだように見える。しかし、ここまで進んでいる場合、アプリを再起動させると、「アプリに登録のページ」から続きの設定を行える。
    • アプリに登録のページで、名所未設定 (MACアドレス)をタップする
    • 認証コードの設定で、好きな認証コードを登録して次へをタップ
    • あとは次へをタップしていけば設定完了

まとめ

本体が故障していなければ、初期化して落ち着いて気長に待ちながら再設定すれば接続は出来ます。

本体の中身は、性能が限られる組み込み向けSoC上でLinuxが動作しているので、気長に待つ必要がある。普通の家電のように電源オンにしたらすぐに使えることを期待しないこと。また、リチウムイオン電池を搭載しているため、壁スイッチで電源をオフにしても動作が続いており、このあたりの動きも普通の家電だと思っていると、イレギュラーな動きに感じてストレスがたまる。

Wi-Fiモジュールの制約で、アクセスポイント動作とエンドポイント動作を同時にできないのだと思われる。また、本体のアクセスポイントが常に動作していると、他人が接続できてしまう可能性があるので5分の時間制限があったり、Wi-Fiルータと接続後はアクセスポイントとして見えなくなる。設定を全部消してしまう初期化ボタンとは別に初期設定待機中(アクセスポイント動作)にするボタンが欲しい。

マニュアルがペラペラなのも勘弁して欲しい。シーリングライトの取説が16ページあるのに、本体が2ページしか無いはおかしい笑。文字びっちりの詳細が書いてある説明書が欲しい。最近ではわかりやすいガイド資料が充実してきているようなので改善はされている。

 

マルチファンクションライトのモデル一覧

マルチファンクションライトのページは、新しい製品がでると旧製品の記述が消えてしまうのと、セット品名、シーリングライト、ユニットの品名がそれぞれ異なるのは良いとして、調べるときにわかりにくいので、モデル一覧を作成した。プレスリリースやネット記事を参考に作っているため、参考程度に。

 

セット品名 シーリングライト マルチファンクションユニット 販売開始 備考
LGTC-100/WHJ J1, LGTC-10/MLJ J1 LGTC-100, LGTC-10 LGTG-100 2016年4月 B2B向け。シーリングライト部分は東芝ライテック
LGTC-10セットモデル LGTC-10 LGTG-100 2018年4月 一般販売。57000円? 
LGTC-20セットモデル LGTC-20 LGTG-100 2018年8月 37000円。シーリングライト部分がオリオン電機製に変更
MFL-1000A LGTC-30 LGTG-200 2019年11月 27000円。ライト部分が小型化され価格が下がった。テレビ/エアコン機能のライセンス追加は、しばらく無料キャンペーンをやっていたが、2020年10月頃からAmazonで2500円で購入できるようになった模様。
MFL-2000S LGTC-30 LGTG-200 2020年8月 47000円。MFL-1000Aにテレビ/エアコン機能と見守り機能などが追加されたハイエンドモデル。
MFL-1100S LGTC-31 LGTG-210 2020年11月 27000~30000円。アプリがMF light2に。リモコンが追加で付属する。テレビ/エアコン機能を追加したい場合、スマートプラン550円/月に加入するしか無い?
MFL-2100S LGTC-31 LGTG-210 2020年11月 43000~47000円。MFL-1100Sとの違いは、テレビエアコンの操作機能、不在時の以上通知、ボイスメッセージ機能、スマホから宅内への会話機能など

MFL-1000AやMFL-1100Sのテレビ/リモコン操作の追加ライセンスは、Amazonでそれぞれ2500円程度で購入できる模様だが、現在はAmazonで購入できないので詳細不明。LGTL-1T/LGTL-1Aという品名だが、本製品に関係ない人が間違えて購入しないようにするためか、Amazonで検索してもヒットしない。下記のURLからアクセスできる。

Amazon.co.jp: ソニーネットワークコミュニケーションズ

MFL-1100Sの方は、Sonyサイトでサブスクリプションで、本体の延長保証もセットで月550円で機能を追加できる模様。シーリングライトは長く使うので2500円払った方がお得かも。