HDL4-G1.0を2TB化

FW1.20での、容量UPの方法

  • こちらのLAN-DISK Memoを参考にさせてもらいました。ただし、ファームウェアのバージョンが1.14でないといけないらしい。
  • 行き詰まっていたところ、2chでこんな書き込みを見つける。

372 名前:がまん汁[sage] 投稿日:2009/01/18(日) 07:29:26 id:jxVRO5w6
そろいも揃って使えねえな。
もっと簡単な方法があるんだが

  • >4Tスパニング構築完了まで1時間程度

 バージョン不問 & 投入SLOT不問 & FW未改造

手順
1.大容量HDにて現状のコピーを取る(再構築等)
2.そのHDの1セクターの文字を HDL4-G4.0 にする。
 ->dedit143.zip で公開しているディスクエディタ等を使用
  (どこを変えれば良いかは見れば判る)
3.コピー(文字変更)した1本と、空の3本を投入
4.崩壊モードで立ち上げて再構築
 注意:元がRAID5の場合は再構築前にスパニングに変更汁
 ->構築後は 3.2T or 3.5T になってる筈
5.再構築が終わったら、元の1本の全パーテーションを削除
 ->PCにつないで全領域開放(くれぐれも自PCを開放しない様に)
6.再投入して再構築
7.あとはお好きな様に
 ->システム初期化を選択すればRAID5の3Tモデルに変更される(27時間コース)

簡単だからやってみそ
(オクに出すバカが増えそうなので公開したくなかったが・・・)

と、言うことでこの方法でやってみました。画像を入れながら、丁寧に説明してるつもりです。

やり方

注意書き
  • データは飛ぶので、バックアップ必須
  • NASの設定は、飛ばない。
  • NASはRAID5にしておく。
  • 今回は、250GB*4から、500GB*4の構成へ
  • PCとSATAでHDDを使える環境があること*1
  • 新しいHDDは、未割り当ての状態にしておく
手順

1. 普通に分解

  • IODATAのサイトにも分解動画ある


2. SLOT2に新しいHDD1をつける。 *2

  • NAS起動時にSLOT1を読みに行くので、新しいHDDでシステムが入っていないと起動に時間がかかる。または、起動しない(?)
  • HDDを取り替えるので、ネジは外したままで。
SLOT
1 古いHDD 古いHDD
2 古いHDD HDD1
3 古いHDD 古いHDD
4 古いHDD 古いHDD


3. RAID5を再構築

  • 起動するだけでOK。勝手に再構築始まる。
  • 残り3台のHDDから、新しいHDDへデータのコピーが行われる。
  • このとき、システムデータも一緒に新しいHDDへ。
  • ただし、新しいHDDは500GBだが、250GBしか使われない。
  • 13時間ぐらい待つ。
  • 2chの372氏はコピーすると楽らしいが、手持ちのAcronis True Image Homeではうまくコピーできなかった。*3


4. スパニングモード(RAID0) に変更する

  • ボリューム設定から、スパニングモードを選ぶ。
  • HDDを取り替えるたび、RAID5で再構築すると時間がかかるので変更。
  • 3分ぐらい待つ。


5. HDD1をPCに接続し、バイナリ変更

  • ディスク自体のバイナリをいじるので、普通のバイナリエディタじゃ無理。
  • 今回は、ディスクダンプエディタ体験版を使った
  • ディスクダンプエディタを起動したら、左上でHDD1を指定する。
  • その隣の隣の0のところを1にする。
  • メイン画面に、HDL4-G1.0という記述がある。
  • 今回は500*4とするので、HDL4-G2.0と同じ容量になる。
  • と言うことで、HDL4-G1.0をHDL4-G2.0へ書き換え、HDDに書き込みを行う


型番一覧HDL4-Gシリーズ

容量 合計 型式
250GB 1TB HDL4-G1.0
320GB 1.2TB HDL4-G1.2
400GB 1.6TB HDL4-G1.6
500GB 2TB HDL4-G2.0
750GB 3TB HDL4-G3.0
1TB 4TB HDL4-G4.0


6.HDD1をSLOT1、SLOT2-4に新しいHDDを取り付ける。

  • NASは、SLOT1のHDDからシステムを読み起動。
  • まだ、HDDを取り替えるので、ネジは締めなくていい
SLOT
1 古いHDD HDD1
2 HDD2
3 古いHDD HDD3
4 古いHDD HDD4


7. RAID崩壊モードで起動

  • 普通に電源をON。
  • そして、NASがピポピポ鳴ったら、後ろのリセットボタンを長押しすればOK。


8.RAID0を再構築

  • NASにブラウザでアクセスし、ボリューム設定からスパニングでRAIDを組み直す。
  • 3分ほどかかる。
  • このとき、HDD2-4へシステムもコピーされてるみたい。


250GB + 500GB + 500GB + 500GBで、1.7TBしか認識していない。


9. HDD1を取り出してPCと接続し、パーティションをすべて削除



ディスク2を解放している。



10. HDD2をSLOT1へ、HDD1をSLOT2へ取り付ける。

  • 先ほどと同じ理由で、空っぽのHDDはSLOT1以外へ
  • HDDはもう取り替えないので、ネジを締めてOK
  • ケースも閉じてOK
SLOT
1 HDD2
2 HDD2 HDD1
3 HDD3 HDD3
4 HDD4 HDD4


11. RAID崩壊モードで起動し、RAID0を再構築

  • 音が鳴ったら、後ろのリセットボタンを長押し
  • ボリュームの設定でスパニングを選ぶ。
  • 3分ほど待つ。


12. RAID5を構築する。

  • ボリュームの設定から、RAID5を設定。
  • 15時間ほど待つ。

まとめ

3ヶ月ほど前に25000円で買ったNASと、普通に使っていた500GBのHDDが3台あったので、500GBのHDDを買い足してやってみたが、普通にできた。一つのつながったドライブになって使い勝手があがったし、PC内のHDDを4台から2台に減らせたし、満足。

営業妨害メモw

最後に、営業妨害としかいえないメモを貼っておきたい。
上段は、それぞれの商品の現在の販売価格
下段は、HDL4-G1.0から容量アップしたときにかかるお金

1TB HDL4-G1.0 23800
2TB HDL4-G2.0 45,800
23800 + 4,595 * 4 42180
4TB HDL4-G4.0 119,800
23800 + 7469 * 4 53676
6TB HDL4-G6.0 存在しません
23800 + 11270 * 4 68880

これを見ると、4TBならお得だが、2TBだと普通にHDL4-G2.0を買った方が早い。なにげに3日がかりのミッションだったしorz。また、HDL4-G1.0は2008/8/27に生産終了しており、いつまで在庫が持つか。

2TBの壁

2TBの壁があり、超えるのはかなりめんどくさいので、Windows機で2TB以上のボリュームは現実味がない。そこで、2TB以上のボリュームを一つにしたければ、LinuxでできたNASに任せてしまうほうが管理が楽。Sambaによるファイル共有は、2TBの壁の影響を受けないようだし。

改造ファームウェアで、6TBのNASが作れるようになれば、破格のコストで作れるのになぁ。それまでHDL4-G1.0の在庫が持つといいけど。まー転送速度が遅すぎて6TB書き込むのに3日ぐらいかかりそうだけど。

まとめのまとめ

同じ容量のHDDを大量に持っている人はHDL4-G1.0を検討してもいいのでは? HDL4-G6.0つくりたいな。

*1:ない場合は、ファームウェアをいじる方法でやるしかないかも。

*2:SLOT1以外ならどこでもOK

*3:RAID5だからかな?