安価SSD

HDDを調べたついでに SSDも調べてみると、なかなかおもしろいのでまとめてみる。もちろんお金があるなら11月7日頃に発売のintelのX-25E Extreme(Read250MB/s:Write170MB/s:SLC)を買えばいいが、今回は1万ちょっとで買える低価格なSSDについて調べた。

maker Super Talent OCZ Transcend Patriot Buffalo
Name FTM30GK25H OCZSSD2-2C30G TS32GSSD25S-M PE32GS25SSDR SHD-NSUM30G
Read (MB/s) 120 170 148 170  
Write (MB/s) 40 98 92 100  
volume (GB) 30 30 32 32 30
Price (円) 15800 15800 9969 14980 13320
chip JMICRON JMICRON JMICRON JMICRON JMICRON

同じ価格帯から持ってきたので同じような性能であるのは想像できるが、まずこれを見てほしい。

分解して内部の基板を見てみたのだが、利用されているコントローラがJMicronの「JMF602」、NANDフラッシュメモリSamsung製の MLCタイプ「K9HCG08U1M-PCB0」を16個と、内部の構成がFTM20GK25HやOCZSSD2-1C128Gと全く同じ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1002/hirasawa005.htm

要するに上に上げたSSDすべて中身は、ほぼ同じ!ファームウェアのみによって差異化しているみたい。まあ、それはいいのだが、低価格で買えるSSDがすべてJMICRONのコントローラを積んでいた。(自作PC界では悪名高い) まあ今回もプチフリーズと呼ばれている、読み書き共に負荷をかけると一分ぐらいフリーズしたような現象が起こっている。「低価格SSDJMICRONプチフリーズ」あーあ、といった感じである。解決策はあるみたいだが、いろんな人がいろんなことを言っているので真偽不明。

コントローラがJMICRON製じゃなく安いのは、10月18日にマイナーアップデートをしたTranscend 「TS64GSSD25S-M」。注意なのは「TS32GSSD25S-M」も同時に発売になっているが、64GB版だけJMICRON製じゃないっぽい。64GB=2万円割れの高速SSDが2種類発売 - AKIBA PC Hotline!
追記:64GBのハイスピードと書かれているものもプチフリするらしい

それでも2万円ほどなので買おうかとも思ったが、型式が変わっていなくて新型か旧型か見分けることができない。ネットショップだと。ショップもコントローラが変わったのを知らないのか、旧型を売り切りたいのか知らないが、新型と明記されていない。問い合わせて見ようかとも思ったがめんどくさくて買うのやめちゃった。ほしいだけで必要な訳じゃないしねぇ。。。

最後に、SSDってほんとに必要か考えてみた。SSDのメリットは、どれもモバイルPCにとってとてもありがたい。
1.軽い
俺はDynabookSS RX1の1スピンドルを使っているが、ドライブ非搭載にしたのは80g軽いから(1090g→1,010g)。今ついているHDDは、98g。バッファローSSDは70gと比較的重たいものもあるがが、TrancendのSSDは48gと約半分。
2.振動に強い
HDDに衝撃を与えるとヘッドを避難させる機能がついているおかげで一瞬もたつくことがある。ありがたい機能だが。
3.低消費電力、熱をあまり持たない
モバイルPCは体積を小さくするために廃熱が弱かったりするのでパームレストがかなり暑くなる。熱を持たない=省エネでバッテリーの持ちがよくなる?参考ぐらいにはなるJEITAバッテリ動作時間測定法で測定すると約11時間→約12.5時間と微妙ながら13%アップ(メーカーの仕様だと)。
4.音がしない
Core2になってからLet's noteでさえファンを積んだから、もちろんRX1にもファンが付いているのであまり恩恵は感じられないかもしれないが、カリカリという音がなくなるのはGood。

とりあえずは、近日発表予定のOCZの新型を待ってみる。

NAS考察

HDDの単機使用は、まずいなぁと思っていたので、RAIDを使えるNASを探してみた。

  • RAID1は容量が半分しか使えないのでHDD代が割高。
  • RAID5は容量はマイナス一台分だが、あまり機種が多くなくNAS自体がかなり割高。

今回は、メインPCのHDDの4台をNASケースを買って、RAID5を組もうとした。
調べてみると、一番安いのがCOREGA HDD Bank TERA CG-NSC4500GTで32000円ほど。高い・・・
まーまた今度買おうとか思っていたら、IODATA LANDISK Home HDL4-G1.0が25000円じゃないですか!中には250GBのHDDが4台刺さっていてコレガのケースより安い。ということで即決した。
実際は即決じゃなくて速度を比較してみたけど、コレガがRead 19MB/s:Write 12MB/s IOdataの方は、Read 18MB/s:Write11MB/s と若干IOの方が遅いが普通に後者を選びました。

とりあえずは、250GB*4で使うことにして、お金が貯まったら1.5TB*4でRAID5を組んで、4.5TBのNASでも作ろうかなぁ。参考:http://x68000.blog1.fc2.com/blog-entry-271.html
本体はHDD4つ分の体積しかなく、すっきりしていていいが、ACアダプタにはXBoxかよと突っ込んでしまった。とにかくでかい。中はスカスカっぽいので、熱の問題かな?
性能の方は、思っていたよりもかなりひどく、Web越しに設定ができるのだが、ページを開くために5秒以上待たされる。最初に設定するだけとは言えイライラする。転送速度も270GB(ファイル数は940個なので一つあたり300MB弱)を送ってみたが11時間かかったので、7MB/sほどしか出ていない。ファイルの転送中に、NASの動画を再生してみたが転送が間に合っていないらしくカクカクしてしまう。パソコンで録画したデータをNASにコピーしながら、テレビでNASに保存したデータを再生するのは無理なようだ。。。当初の目的通りRAID5対応のHDDは手に入れたが、これが普通にできればPS3を買ってきてアップコンバートしながら再生してウマウマができたのになぁ。残念すぎる。後はジャンボフレームを変えてみたり、ファームウェアをあげてみたりして、速度が上がるか試してみたい、一抹の希望を込めて。

国際化の中で日本人はいかに戦うか

しかし「人材として一番優秀な層がエンジニアにならない」日本の現状を考えると、頭の良い上位層の人間をプログラマーとして育成しているインドや中国、ロシアなどに勝つためには、日本しかできないことを持てない限り、日本は先進国として豊かなままでいることはできないのではないでしょうか。

例えば弊社内でインド人の一般的なプログラマーとベテランの日本人プログラマーを組ませて開発をさせると、残念ながらインド人のエンジニアは、単純なプログラミングであれば日本人の倍近いスピードで開発をします。それでもインドに行けば、そのエンジニアは最低レベルです。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081021_headwaters/

仮定
A.仕事が速い人
B.柔軟性が高い人
もし、仕事の速さではA>B かつ、応用力ではA < Bとする。

このように仮定してみると話はとてもわかりやすい。平たくいえば、柔軟性の高い人がプロジェクトを統括し、仕事が速い人に仕事を割り当てていけばいい。適材適所だ。


 Cellでいうところの、PPEとSPEである。PPEは、予測分岐機能は備えるが計算自体はとても遅い。また、SPEは、計算は速いが一人では効率よく仕事をすることができない。お互いの長所を生かし、Cellという高速のプロセッサーとなっている。

 ここで、PPEとSPEの数に注目したい。Cellの中には、1個のPPEと8個のSPEが入っている。要するに、リソースマネジメントをするPPE(B) << 高い計算能力を持つSPE(A) である。改めて書くまでもなく、これは当たり前だ。


 まず、優秀な外国人労働者が入ってきたときを、考えてみよう。ただし、ここで考えるのはSPEとしての仕事の速さが日本人以上の人しか日本に来ないとする。これは分かりきった話で、市場原理に従い、外国人労働者が入ってくれば入るだけ、SPEの日本人は職を失う。

 SPEとして勝ち目がないとすると、PPEとして価値を見いだそうとする日本人が増えるだろう。わかりやすくいうと、優良企業に入って年功序列で一生会社に尽くそうと考えていた人が、のんびりやっていたのではダメなことに気づくのである。そしてPPEとなりたい人は増加し、PPEとなる人も増えるだろう。しかし、PPE << SPEなので、SPEが圧倒的に足りなくなる。


 仕事が完全にマニュアル化され誰でもできるような仕事は、慢性的に人不足に悩んでいるような気がする、あくまで主観だが。これが間違いであっても、少なくとも俺はそういうところでずっと働きたくない。学生やおばちゃんが、お小遣い稼ぎにやるのみである、“安い”しね。このような仕事にしか就けなかった場合、ワーキングプアーとなる。

 ちなみにこのエントリーでは、「優秀なSPEである、外国人労働者が入ってくると」という仮定から始めた。そうすると、下位の仕事の枠が増えた。何が言いたいかというと、産業界が人材不足が深刻化し、外国人労働者を入れようとしているが、PPE << SPEが成り立つ以上、結局入ってきた人数に比例してやはり人材不足は膨れあがる。(経済が飽和しないとする)


 つまり、産業界がほしいのは優秀なSPEではない。そしてその人たちが今の下位の仕事をまかなうようになる。そうなれば、ワーキングプアーだった日本人はもうちょっとマシになり、外国人労働者ワーキングプアーとなる。外国人労働者が増えると犯罪が増えるというのは感情論だと思っていたが、今回考えた限りではあながち間違いではなさそうだ。
 今まで、大企業は安定し、中小企業は景気に振り回されるといった感じだった。DRAMも相当な額を投資してしまったばかりに、生産調整することが許されず赤字でもいいから製造を続け、たたき売りし続けた。大企業は大きいが故に、方向を変えることすらできずに火の中に突っ込んだ。体力があるので、燃え尽きるわけではないが。会社が大きいことは、高リスクとなっている。

 一人あたりのGDPが大きくなるのはいいとして、「会社を大きくすればいい」や、「GDPは上昇して当たり前」みないな考え方はもう通用しない。もう人口の減少は始まっているのだから。

バイクにナビをつけてみた

最近、車の販売台数は伸び悩んでいるが、PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)といわれる小型のカーナビがよく売れているそうだ。SANYOのミニゴリラを筆頭に、バッテリーが着いててワンセグみれて、300gほどというものが普通に出ていてとても魅力的な製品になっている。俺もバイクにつけて見たかったので購入を考えたが、4万から6万。韓国製で3万弱で買える商品もあったが後一万出せばミニゴリラが買えるしなぁとか悩んでいたところ、MaplusというPSPのソフトがあることを思い出した。発売前には話題になってても発売されたあとめっきり聞かなくなるものってかなりあるよなぁと思いつつ調べてみたら、結構よい評価を受けていた。PSP-2000を発売日に買ったがほとんどゲームをやることはなく、2ヶ月に一回完全にバッテリーの切れたPSPを起動しては時間設定をしてまた二ヶ月寝かせるということをやっていたので、さすがにもったいないのでPSPを使うためにMaplus2を買ってみた。
リトルカブはパイプがむき出しじゃないので取り付けに苦労した。。。


PSPの落下防止のためストラップをミラーにかけてみた。ヘッドライトから引っ張ってきた電源。5Vのところが、5.6Vぐらいでてるんだがまあいっかー。
ぶらぶらと100kmぐらい走った感じだと、きちんと整備されてる道路を走る感じならPSPが外れてしまうことはなかった。


使った見た感じは大満足だ。起動したときのGPS受信に20秒、ルート検索は30秒ほど、マップの拡大縮小に2秒。これくらいなら十分許容範囲。徒歩、自転車、バイク、車といった設定も用意されているほか、カスタマイズもたくさんできるので使いにくいところはカバーできると思う。普通のカーナビをあまり使ったことがないので、カーナビの性能はこれくらいで。
機能として気になっていたのが、「あしあとツール」だ。今日走った道をMap上に表示できる。ライフロガー必須の機能だと思う(笑) 夏休み中に県道を走破しようとかしてみようかな?ほかにも、公式サイトから観光スポットのデータや、HOTSPOTの位置情報がダウンロードできたり、声優ナビデータを買えたりする。Maplusのせいではないが、微妙だったところもある。バイクで使うと、エンジンがうるさいし、ヘルメットをかぶっているしで、音量を最大にしても走行中音声ナビが聞こえない。その対策で、骨伝導ヘッドホンと、オーディオハブを注文したので届き次第レビューしたい。

iPhoneは加速度センサーも、タッチパネルも搭載してたなぁ。iPhoneでナビソフトが売られればいいのに、SDKで禁止されてるとか。。。早くAppleがつくりやがれ!でも、iPhone高くて買えないんだけどねorz

さらば工学部

今日届いた日経ビジネスが、「さらば工学部」という衝撃的なタイトルだったので急いで読んだ。
内容は、工学部の不人気が進み思うような人数が確保できない点と、「東大」「京大」でも学力低下が進んでいるという二つの問題点を上げ、もう大学の工学部には頼ってはいけないという問題提起から始まる。「鉄は熱いうちに打て」ということで、工業高校や高専の学生を教育し優秀な人材を育てるという企業が取り組み載っていた。

 昔から大企業では、大学教育は飾りだと言っていたような、気がするのは、きっと大学が即戦力になるほどの技量を持つ学生を育てるところではないのと、大学で遊んであまり勉強をしていなかったりするところに理由があるのかと思う。それなら、身につかない勉強を四年間した人を取る必要性は必ずしもなくて、工業高校の学生を取ったほうが技能があるし、この人たちに早い段階で技術を教えようという流れはとても自然だ。パソコンにまったく興味のないが優秀な仕事をする文系プログラマがいるように、これからは特に興味はないけどやたら旋盤の使いがうまい人とか出てくるのだと思う。そうなると、指が器用だから技能で食って生きたいという人材は大学にくるだけ損だったということになる、会社に入るということだけ考えると。

団塊世代の退職で一時的にたくさんの社員を取りたかったが、去年で取りきれなかった会社が今年も大量の募集をかけると思う。そこで取った学生はゆとり教育1代目。ここで考えられる最悪のパターンが、この新入社員の出来が悪いことだ。次の年のゆとり世代2世代では確実に技能者というのを減らしてくる。そして、就職氷河期だったころの優秀な人材に、いまさらになって気がつき中途採用というのが流行るだろう。
1世代目の人には申し訳ないがたぶん高い確率でそうなる。経営陣が読むとされるこの雑誌で、ゆとり教育世代というのが連呼されているし、大半の大人が「甘やかされてすごしてきた世代だから勉強しない」という印象を思っている。勉強熱心な人でも君はよくやっているね、という例外扱いになるのは目に見えている。ゆとり教育2世代目はなにを武器に闘えばいいのか?大学の成績でもないし、卒業研究でもない。(3年に就活をしているんだからまだ研究室も決まってないはず) ほら、大学でやったことなんて就職に何も関係がない。俺の周りの社会人の人が大学は遊ばないと損だよという理由がはっきりした。数学、物理、化学を使って仕事をする工学部の人間ですら、勉強しなくても就職できるのである。社交性があって、要領よく勉強できるスキルがあればOK。
これは就活に限定した話で、実際入社してみれば使えない人材といわれるだろう。でも、そこから勉強する気のある人はどうにでもなるし。産業界では使えないことを在学中に突き詰めて勉強しましたとか言われたところで役に立たないものはいらないし。
むしろ問題は、適当にやっててもどうにかなることだと思う。今の団塊の世代がいい仕事をしたのは、もたもたしてると食いっぱぐれるからで必死だったからだ。今の俺たちの世代にはそいういった危機というのがまったく存在しないところが問題なんだと思う。バイトすればそこそこのお金がもらえるし、授業料だって生活費だって親が普通に負担してくれるし、就職できなくてもぶっちゃけ生きていける。ようするに戦後の高度経済成長は、火事場の馬鹿力によってなされ、火事も起きてないのにそんなに力でるかよというのが俺たち若者の本音なのかなぁ?この閉塞感。。。これがスカイクロラで押井監督が言いたかったことなのかな。
これは、城 繁幸さんのいう昭和的価値観で理想とされてきたものを追い求めることからくる閉塞感でもある。古い価値観で重視されてきた均質で優秀な人材になろうとするからうんざりするわけで。しっかり自分だけの価値観とやらを持たなければいけないなぁと思った。ふむ、難しすぎてよくわからなくなったので、またの機会に解決策を考えることにしよう。
とにかく今は好きなことだけをやっていよう。

初エントリ

ブログを書こうと思ったことは何度もあるが、続かなかった。そこで、今回再び始めるにあたって、ブログを書く理由、決意みたいなものをしっかりはっきりさせておこうと思う。

http://onosendai.jp/championship2008/conversation_04.html
「若い人に「こういうことをやりなさい」って言うよりも、誰かが何かを楽しそうにやっているところを見せるのが、一番背中を押すことになる」
ここに深く共感した。そして、今すべきことはすごい人を探しその人を追っかける(blogやtwitterを読む)ことによってその人の考え方を理解すべきだと思う。「人類を進化させる」ということは、wikipediaを充実させることでも、まとめwikiなどハウツー本を完成させることでもない。大切なのは、誰も考え付かなかったことを思いつけることである。そうなるためには、多くのすごい人の考え方というのを学ぶことが近道だと思うが、ネットのおかげでそれができるような環境がほぼ整ってきている。「ほぼ」なのは、多くの人のブログは綺麗にまとまっていて思考プロセスが省略されているからだ。(そこを書き始めてしまうとぐだぐだになってしまうのでしょうがないが。)ここで必要なのは、もっとまとまっていなくてもいいから今何を考えているかを気軽に書き込めるツールである。こう考えると「つぶやき」「今何をしているか?」を書き込むtwitterというのが生まれてきた理由もすんなり納得することができた。

twitterの存在理由がやっと理解できたというのは結論ではない。大切なのは、「すごい人の考え方を理解したい」という視点からスタートすれば、blogから始まりtwitter,mixi等にいたるまで、この同じ目的を果たすためのツールであるということである。

自己主張のためにブログを書くものだと思っていたが、何のために自己主張をするのかと考えれば、結局は他人とつながっていたいからだ。今回書いたことも「すごい人」たちはみんなとっくの昔にに考えたことだろうし、面白いことを書けなくていやになるかもしれない。だが、「すごい人」とつながっていたい、それだけでブログを書く十分な理由である。